いまや、日本の労働環境が大きく変わろうとしている状況で、政府も「働き方改革」ということで
- 長時間労働の解消
- 非正規と正社員の格差是正
- 労働人口の不足(高齢者の就労促進)
といった感じで、労働市場が良くなるように見えがちですが・・
一方で
あの大手自動車メーカーのトヨタ自動車の豊田社長の発言で
「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」
つまり、大手企業も例外ない状況の中で、私たちは、今まで以上に転職やキャリアについて考えていかなければならない時代に突入していることを意味しています。
そこで、すでに転職やキャリアについて考えている人や、そうでない人でも今後のために非常に参考になる今すぐにでも読んでいただきたい おすすめの本 10冊をご紹介していきます。
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1.転職・キャリアの本の選び方のポイントは?
書店で、毎年多くの新刊本が発行され、その中から「転職・キャリアの本」を選び出すのは大変です。
まず大切なのは、皆さんが置かれている状況によって、知りたい内容が異なってくるということ。ご自身のキャリア状況の把握からはじめられた方が良いです。
そのうえで、紹介しますおすすめの本を選んでいただければ大丈夫です。
労働市場が毎年変わってくる現代において、柔軟に対応できる知識を身につけていただける本を選びました。
2.新時代の転職・キャリアの構築方法が学べるおすすめベストセラー本10選
それでは、今までのやり方では、今後のキャリアのステップアップが難しいこともわかったところで・・
新たな戦略をもって望むことの重要性を理解し、自分のやりがいと生き方の見通しが立てられるベストセラー本10冊をご紹介いたします。
2-1 転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方
年収240万円の地方のホームセンターに入社し、レジ打ち業務から、4度の転職でベンチャー企業の営業部長をし、副業でも成功。年間5,000万円を稼ぐ、moto (戸塚 俊介)さんの著書。
Twitter、ブログなどSNSで独自のキャリア論を情報発信され、Twitterフォロワーが10万人以上。令和の時代のもっとも成功されているサラリーマン ロールモデルを確立されています。
そのモデルとは、「転職と副業のかけ算」。
終身雇用が事実上、崩壊しつつある現代において、「会社にキャリアを用意してもらう」「給与は成果あるなしにかかわらずもらうもの」といった従来の考えでは成功できません。
将来、転職せざるえなくなったときに、転職市場で見られるのは、会社組織の評価ではなく、まさに市場での価値なのです。
つまり本業では、市場からの評価を高めるために、「会社の業績を伸ばすための本質を見極めて、効率的に行動する力」が必要なのです。
また、その本業で得た知識を、副業でSNSで情報発信していくことで、収入を得て、個人ブランディングしていく。副業で得た知見を本業で生かすことで、生涯賃金をさらに高めるという有益な情報学べる1冊。
2-2 このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
テレビ番組や新聞、雑誌で「職業人生の設計」「組織戦略」の専門家として、注目されている北野唯我さんの著書。
転職に関する情報が、連日、次から次へと配信されている中で、多くの人が、自分で判断できず「転職難民」に陥っています。
理由として、ただ、なんとなく転職エージェントに登録し、紹介された企業の情報ばかりをただ追うことが目的になってしまっているから。
本当に重要なのは、転職におけての判断基準、つまり思考法をを身につける事。
本書は、転職の思考法で「一生食えて、心から納得のいく仕事を見つける方法」を惜しみなく伝授しており、大変参考になります。
2-3 科学的な適職
10万本の論文読破し、海外の学者や専門医へのインタビューを行い、ヘルスケア、生産性向上の分野でサイエンスライターとして活躍されている鈴木祐さんのベストセラー本。
科学的根拠(エビデンス)に基づき、複雑な転職市場で、自分に合った答えを導き出せるようになっています。(適職探しや意思決定ツール、性格テストなどで。)
仕事選びでありがちなのが・・
- 好きな仕事をする
- 給料の多さで選ぶ
- 業界や職種で選ぶ
- 仕事の楽さで選ぶ
- 直感で選ぶ
- 適性に合った仕事を求める
実はこれらのあやふやな選び方が、後に後悔することになります。
仕事の幸福感とは、次の7つ。
- 仕事への自由度
- 仕事での達成感
- 自分の適した仕事に焦点をさだめる
- 仕事の明確性
- 仕事の多様性
- 仕事で生まれる仲間
- 仕事での貢献
本書では、後悔の少なく、やりがいを持った仕事選びを得られる有益な情報を得られます。
2-4 ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術
「コミュニティーの時代」を直感し、スタートアップ、大手企業、行政など120団体また2000人以上のキャリア相談に乗り、自分らしい転職・キャリアパスを提唱した黒田悠介さんのベストセラー本。
医療や健康の向上により、人生が長期化した半面、ライフスタイルは、かつての終身雇用のように、1つのゴールを目指すといった目標は持てなくなりました。
まさに今は、変化もかなり加速した激動時代。
今必要とされているのが、ライフスタイルを必要な時に転換する「ライフピボット」。
ライフピボットは経験の「蓄積」と「偶然」よって起こります。
そして、ライフピボットには3つの蓄積が必要。
- 価値を提供できるスキルセット
- 広く多様な人的ネットワーク
- 経験によるリアルな自己分解
この蓄積をどのように積み上げて、キャリアパスにつなげるのか本書で学べますよ。
2-5 LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
世界で最も権威のある経営思想家ランキング「Thinkers50]で毎回ランキングに入っているロンドン・ビジネススクール教授で、人材論、組織論の世界的権威 リンダグラットンさんの著書。
過去200年で、人間の寿命は延び続け、2107年には主要先進国で、半数以上が100歳以上との推計。
人生100年時代といわれる中で、長い人生のために、貯蓄も必要ですが、変化し続ける環境に対応するには,ライフ(人生)とワーク(仕事)のバランスが重要と著者は語る。
40歳以上になると、次に50歳、60歳、70歳とお金の面や職場での地位、働き方にも差がついてきてしまうために、しっかりとした資産を蓄えていく必要があります。
それが、「無形資産」。有形資産を築くのに必要です。その資産とは・・
- 生産性資産:仕事で必要な知識・マインド
- 活力資産:健康や良好な家族・友人関係のこと
- 変身資産:変化に応じて自分を変えていく力
今までの転職・キャリアプランの知識が、通用しなくなってくる100年ライフを見据えて、あらためて自分の生き方の問うために、本書を活用してみてはいかがでしょうか?
2-6 転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール
弱冠36歳でYahoo!の執行役員兼CMOを歴任し、米国人材ビジネスの「Linkedin(リンクトイン)」の日本代表の村上臣さんの著書。国内外の雇用事情に精通したキャリアのプロ。
日本型雇用から欧米型雇用に変わる、これからの日本の労働環境で生き抜くための本です。
今までは、家庭を支えるために、やりたくない仕事に我慢し、満員電車に揺られてクタクタの妥協の人生を歩んでいた人もいるかと思います。
新しい時代には、「正しい転職の価値観」と「正しい転職の方法論」を身に着ければ”我慢しない自由な働き方”を手にすることができ、それが「転職2.0」。
その際に必要なのが、次の5つ。
- 1 目的:事故の市場価値の最大化
- 2 行動:タグ(スキル、経験)付けと配信
- 3 考え方:ポジション思考
- 4 価値基準:シナジーで会社を選ぶ
- 5 人間関係:ネットワークづくり
今まで学校や職場では教えてくれなかった内容ばかりだと思いますが、この本では、キャリアの常識をアップデートするための有益な情報が得られます。
2-7 転職大全
外資系ヘッドハント会社を経て、日系企業、ベンチャー企業、外資系企業の採用支援を行うヘッドハンター、キャリアコンサルタントの小林毅さんの著書。人材紹介事業者の法定講習を2500社に行い、人材紹介会社の業界改善に尽力。
まさしく「転職大全」、題名通り、転職活動の進め方、職務経歴書の書き方、面接の実例、キャリアアップの方法などがこの1冊でわかります。
他にも、企業側の視点、転職市場の動向、人材紹介会社の実情などもしっかり理解することで、入社後に後悔しないヒントが満載。
2-8 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
本当にやりたいことを見つかるために、自己理解の手法をブログで発信し、2600万PV。Twitterフォロワーが24,000人越えの人気ブロガー 八木仁平さんの著書。
日々の目の前の仕事で、忙殺されると、「自分のやりたいこと」など考える余裕がなく、”本当に幸せなのか”と思うときはないでしょうか?
そんなあなたにおススメなのが本著。
やりたいことをみつける公式はこちら
●本当にやりたいこと=好きなこと×得意なこと×大切なこと
なぜこの公式で、人生のモヤモヤから解放されるのか。詳細は本書の「やりたいこと探し専門プログラム」の内容を読んでいただければ、いつの間にか自己理解が深まり、自信をもって新たなキャリアスタートできます。
2-9 苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」
P&G、日本ヴィダルサスーン、北米パンテーン、ウェラジャパンを経て、USJにて窮地に合った経営をV字回復させた戦略家でありマーケターの森岡毅さんの著書。
やりたいことがわからないのはなぜか?
その問題の本質は自分の中に「軸」がないからと著者は語っています。「軸」がなければ、やりたいことも生まれるはずも選べるはずもないということ。
転職・キャリアで「軸」を定めることに真っ先に悩んで考えなければならないのです。
本書は、しっかり「軸」を定めて、自分の持っている特徴を強みに変え、キャリアにおいて勝ち筋の見つける方法を学べます。
2-10 未来に先回りする思考法
2011年、人工知能を活用したアプリ収益化支援プラットフォーム「metaps」を、2014年決済サービス「SPLKE」を開発した株式会社メタップス社長 佐藤航陽さんの著書。
本書は、転職・キャリアに役立つ、未来の変化の先取り方法を学べる本。
- 物事を原理からとらえる
- 見えた方向性/課題を解決するのに現在のテクノロジーで足りるか把握する
- 適切なタイミングでアクションを起こす
- 新しい世の中のパターンを身につける
- 群衆に身を置いたときに自分の立ち位置を認識する
このような考え方は、転職・キャリアにおいてこれから重要になってきます。
単純作業はもはやAIにとって代わられる時代。
より多く行動し、変化を察知し、誰よりも先に新しい世の中のパターンを理解することが、転職・キャリアでも必要なことが本書を読むことでわかってきます。
3 まとめ
以上で転職・キャリアのおすすめの本10冊ご紹介しました。いかがでしたでしょうか?
これからの時代、いかに、転職・キャリアにおいて、自分で考えて、行動していくための知識・テクニックが重要か理解できたと思います。
あとは、紹介した本の中から、自分に合った本を選び、実戦で活用していくだけです。
幸運を祈ります!
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